平成21年7月20日 発信

眠れる森の美女!?

 ディズニーの名作『眠れる森の美女』に登場するオーロラ姫とフィリップ王子の運 命的な出会い、そして、深い眠りに落ちたオーロラ姫の呪いを解く運命のキス…そん なロマンチックな童話の世界を地でいく?グループホームの迷作『眠れるゆうゆうの 美女』をご紹介します。
 ゆうゆう城に暮らす主人公のトミ姫は、ある日突然睡魔に侵され、死んだように眠 り続けました。睡眠というより昏睡に近い状態で、名前を呼んでも、つまんでも、く すぐっても全く反応がありません。コレって、もしかして病気?脳梗塞??それとも …???
 当初は、脳血管障害ではないかと心配して病院で様々な検査を受けましたが、身体に 異常は見当たらず、認知症の物忘れがあるほかは普通の元気なおばあさんなのです。 そこで、トミ姫の睡眠時間を調整して生活リズムの改善を図ろうと立ち上がった私た ちは、一日の活動と睡眠時間をつぶさに観察して、目が覚める時間帯や眠気の原因を 探ることにしました。ところが、昼になっても起きる気配はなく、無理矢理起こさな い限りトイレにも行かず、食事もしないで眠り続けるのです。心配になって起こしに 行くと逆ギレして怒り出す始末。このまま眠り続けたらトミ姫の命が危ない!そう感 じた職員が家族に相談すると…「母は氷川きよしの大ファンなんです!」との情報を入 手し、半信半疑で家族から手渡された「きよしのズンドコ節♪」のCDを目覚まし時計 代わりに枕元で聴かせてみることに。すると…ズン・ズンズン・ズンドコ(チャチャ チャ)♪の曲に合わせて目を閉じたまま手拍子を始めました。その瞬間、部屋中にド ッと笑いが湧き起こり、眠気眼(ねむけまなこ)のキョトンとした表情でわけも分らな いまま、取り囲む職員と一緒に大笑いするトミ姫でした。
 こうして『眠れるゆうゆうの美女』は、毎朝8時 にCDラジカセから流れる「きよしのズンドコ節♪」 に誘われて、ゴソゴソとベッドから出て来て一言… 「きよしチャンはよかなぁ~」とニッコリ。
 深~い眠りに落ちたトミ姫の呪いを解いた運命の 人…それは意外にも演歌の王子さま「氷川きよしチ ャン」だったのです!…めでたし、めでたし。

職場体験学習(木原中学校)

 6月3日~5日の3日間、木原中学校の『職場体験学習』が行われ、2年生の竹下 里南(りな)さんと安田愛依(まなえ)さんが参加しました。
 木原中学校は、霧島市東部に位置する標高324mの台地にある木原小学校との併設 で、児童・生徒数51名(中学生22名)の小規模校です。
※広報きりしま:6月号(VOL.78)「学校へ行こう」P.10 参照
同校の受け入れは今回初めてで、竹下さんのお母さんが当法人の隼人温泉病院に勤務 している関係で、当ホームを紹介されて実現しました。もちろん、二人は介護の仕事 を希望して、この体験学習に臨みました。
 初日は、オリエンテーションを通して認知症やグループホームに関する知識やお年 寄りとのコミュニケーションのとり方、日課や業務内容について管理者から説明を受 けたあと、自己紹介も兼ねて1・2号館を見学しました。そのあと、日課の健康体操 や絵手紙づくりに興じたり、掃除や配膳などの身近なお手伝いに取り組み、昼食もみ んなと一緒にいただきました。午後は入居者と洗濯物を畳んだり、茶話会を通して徐 々に雰囲気にも慣れてきた様子でした。
 2日目は、2号館で入居者の身の回りのお世話をしたり、玄関の前にテーブルと椅 子を用意して茶話会を開き、二人の様子を見に来られた担任の後藤先生も交えて、学 校の様子などを伺いました。
 最終日は、麦わら帽子をかぶって日焼け対策もバッチリ整え、散歩と車椅子介助の 実習を兼ねて、入居者を乗せた車椅子を押して介護老人保健施設:希望の里を表敬訪 問?して、詩吟クラブに飛び入り参加しました。 そして、最後に入居者一人ひとりと会話を交わしながら握手でお別れして、3日間の 職場体験学習を終了しましたが、竹下さん、安田さん、希望して臨んだ介護の仕事は いかがでしたか?生活の基本である食事や入浴、排泄のほか、お年寄りの身の回りの お世話は思った以上に大変だったと思いますが、与えられた仕事を最後まで責任を持 って一生懸命に取り組み、入居者に優しく静かに寄り添う姿は、素朴さと真剣なまな ざしがとても印象的でした。
…おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。(^0^)/

ブルートレインがやって来た!

 寝台特急「はやぶさ」をご存知ですか?平成9年まで鹿児島中央駅(旧西鹿児島駅)⇔ 東京駅間を走ったブルートレインです。残念ながら、今年3月のダイヤ改正で「富士」 と共に廃止になりましたが、その「はやぶさ」が7月11・12日にJR肥薩線で復活しま した!
 今回、JR九州の特別企画『ありがとうブルートレイン』で、肥薩線全線開通百周年 を記念したイベント「はやぶさで行く肥薩線の旅」の途中、開業106年の歴史をもつ嘉 例川駅に停車するとあって、「はやぶさ」をひと目見ようと入居者と見物に出かける計 画でした。しかし、当日は30℃を超える猛暑と多数の来場者で混雑が予想されるため 結局、管理者一人で取材することに…(泣)。
 嘉例川駅周辺は見物に集まった人とクルマで大混雑し、構内には 200人を超える鉄 道ファンが詰めかけました。そして、11時27分、ヘッドマークも誇らしげに重連のデ ィーゼル機関車に牽引された「はやぶさ」がゆっくりと到着。待ち受けたファンが一斉 にカメラのシャッターを切って出迎えました。11分間の停車中、駅の広場ではホーム に降り立った乗客に地元住民の皆さんによるポニーの午踊りが披露され、郷土芸能を 満喫した様子でした。また、嘉例川駅の名誉駅長で、当ホームの運営推進委員でもあ る福本平(ひとし)さんも鹿児島弁の案内や記念撮影に応じたりと、汗だくで来場者へ のサービスに追われていました。…福本さん!おやっとサァ(お疲れさま) (^0^)/
 取材を終えてゆうゆうに戻った管理者は、早速、撮影した「はやぶさ」の写真をプリ ントして入居者や職員に自慢げに披露したのですが…反応はいまひとつ。ガーン! 結局、今回の「はやぶさ」に興奮したのは管理者だけだったようで、そのショックで立 ち直れない管理者は、写真を手にお隣に住む福本さん宅を訪ね、ふたりで鉄道談義に 華を咲かせるのでした(^0^;

【編集後記】
 今月22日は46年ぶりの皆既日食!残念ながら霧島市は部分日食だが、それでも太陽 全体の96%が隠れるらしい。今世紀最大の天体ショーを見ようと専用メガネを購入し た。うっかり目に焼き付けたら大変だ!脳裏にしっかり焼き付けるとしよう。  日食の模様を次号で紹介する予定で、あとは晴れることを祈るしかない (-人-)

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