平成22年3月20日 発信

 2月7日、加音ホール(姶良郡加治木町)で姶良・伊佐地区認知症高齢者グループホーム連絡協議会主催の『認知症セミナー2010』が開催されました。  今回のセミナーは「どう活かす!?認知症ケア」をテーマに、姶良・伊佐地区の38事業所の管理者や現場で働く職員をはじめ、認知症ケアに携わる関係者が集い、レクリエーション・医療と健康・接遇マナーについて分科会で討議したり、「認知症の原因と症状別対応法」と題した講演を通して認知症への理解を深めながらケアの本質を再認識するとともに、認知症高齢者の暮らしとどう向き合い、どのように支援すべきかを論議しました。また、本紙に度々登場する「たけちゃん一座」の介護劇やグループホームで働く職員手作りの寸劇、入居者の作品や機関紙・パンフレットの展示など、多彩な内容でした。  認知症を理解して生活を支援することは容易ではありませんが、認知症になっても住み慣れた家(地域)で暮らしたい…そんな想いに耳を傾け、生活へのこだわりを大切にすることがケアの原点であり、そこから始まるケアこそ本質が見えてくると思います。

医療行為

 認知症高齢者の生活を支援するグループホームは、入院や治療の必要がないことが入居条件になっています。しかし、実際には既往症も含めて何らかの疾病や持病があって服薬や医療機関で定期的に受診しなければならない入居者がほとんどです。
 当ホームの場合、医療機関(隼人温泉病院)を併設しているので、医師の定期的な往診や緊急・急変時はすぐに対応できる環境にあるほか、1・2号館それぞれに看護師を配置するなど、日常の服薬・健康管理が充実しています。ただし、現場で働くスタッフのほとんどが介護職員であり、医師・歯科医師法、看護師・助産師・保健師法で定められている有資格者以外の『医療行為』は原則禁止されています。
 昨年8月の運営推進会議で「高齢者介護の現場における医療行為」と題して、グループホームの職員はどこまで『医療行為』ができるのか?について、厚生労働省が示した「高齢者介護・障害者福祉介護の現場等における医療行為に関する指標」を参考に、ホームで実際に使用している医療器具や薬剤等(写真)を提示しながら管理者が説明しましたが、改めて介護現場で認められている『医療行為』について、ここに列記してご紹介します。

【無条件に行える行為】
●水銀体温計・電子体温計による腋下での体温測定。
耳式電子体温計による外耳道での体温測定。
●自動血圧計による血圧測定。※水銀血圧計は使用できません。
●新生児を除く入院治療の必要がない者に対し、動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定するためのパルスオキシメーターの装着。
●軽微な切り傷、擦り傷、火傷等に対する専門的な判断や技術を必要としない処置。
※汚染したガーゼ交換を含む。
【条件付きで行える行為】
●医薬品使用の介助。
○皮膚への軟膏の塗布。※褥瘡の処置を除く。
○皮膚への湿布の貼用。
○点眼薬の点眼。
○一包化された内服薬の与薬、肛門からの座薬挿入、鼻腔粘膜への薬剤噴霧の介助。
●爪切り
※爪やその周辺の皮膚に化膿・炎症がなく、糖尿病等に伴う専門的管理の必要がないこと。
●耳かき・口腔ケア(苔舌の除去を含む)・人工肛門のストマ装具(パウチ)に溜まった排泄物の処理。
●自己導尿用カテーテルの準備や体位保持、市販のグリセリン浣腸器を用いた浣腸。
こうした『医療行為』が法令で制限されているため、グループホームは医療機関との連携がとても重要になります。当然のことながら、生命に関わることであり、法令順守を前提に安心・安全が求められる行為として、私たちは“できる行為”を介して入居者の日常のケアと健康管理を行い、体調の変化を見逃さない観察力と応急処置も含めた適切な対応に努めて参ります。

ボランティア呈茶

 2月7日、茶道裏千家淡交会(きりしま支部:青年部)の堤昭子さんほか5名の皆さんによるボランティア呈茶を受けました。昨年に続いて2回目の呈茶で、茶道具を揃えての本格的なお点前が披露され、高校教諭時代に茶道を指導された入居者の喜和子さん(1号館)は、教え子の佐藤直子さんらのお点前に感激され、師弟を超えたお二人の心温まる絆が更に深まったようです。茶道裏千家淡交会の皆さん、ありがとうございました。

県下一周駅伝

 早春の薩摩・大隅路を駆け抜ける『第57回鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会』が2月20日~24日に行なわれ、県内12地区の代表252選手が出場して、全53区間589.0kmで健脚を競いました。今年は9連覇を目指す姶良と接戦を演じた鹿児島チームが10年ぶり15回目の総合優勝に輝きました。鹿児島チームの皆さん!おめでとうございます\(^0^)/
 恒例行事になっているゆうゆうの応援は、大会3日目(22日:野田~日当山間122.8km)のゴール地点の沿道に特設応援席を準備して声援を送り、郷土の期待と誇りを胸にゴールする選手たちに身を乗り出して小旗を振りながら、「ガンバレ!がんばれ!頑張れ!」を連呼し、惜しみない拍手を送って労をねぎらいました。

おきな草絵手紙コンテスト

 「紅さすたび思ひ出す 野辺の小径 故郷の春」…入居者のご家族や知人に絵手紙を送っている“絵手紙の達人”こと小山恵美子さん(1号館:職員)が、『第11回おきな草絵手紙コンテスト』に文頭の詩を添えて応募したら…見事入選しました!おめでとう\(^0^)/
 このコンテストは、鹿児島県伊佐市菱刈の本城小学校区公民館が地域おこしのイベントとして、山野に自生するオキナグサを題材にした絵手紙作品を募集するもので、今回は一般の部478点、小・中学生の部183点の応募があり、その中から50点が選ばれました。
 3月14日に本城小学校で表彰式が行なわれ、出席した小山さんは「初出品で入選できて嬉しい。これからも心に届く絵手紙を描きたい!」と受賞の喜びを語ってくれました。
※オキナグサはキンポウゲ科の多年草で、3~4月に赤紫色の花を咲かせ、綿毛に覆われた種子が翁(老人)の白髪に見えることから和名が付きました。昭和40年頃まで全国各地の山野に多く自生していましたが、野焼きが減った里山の荒廃や採掘で激減した幻の山野草です。伊佐市菱刈では、郷愁を呼ぶ素朴なオキナグサの再生に取り組んでいます。

【編集後記】
 一昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」に続いて、「龍馬伝」を楽しみに見ている。動乱の幕末を生きた志士坂本龍馬が、ここ霧島温泉郷に妻お龍さんと新婚旅行で訪れた143年前、二人が見たであろう風景や交わした会話を想像したりする今日この頃。「龍馬伝」の坂本龍馬は、時代を超えて身近な存在に思えてくるぜよ。

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