老年看護学実習:仁心看護専門学校/加治木看護専門学校
仁心看護専門学校(5名:7月30~8月2日)、加治木看護専門学校(7名:9月10~13日)が当ホームで『老年看護学実習』を行ない、グループホームにおける認知症高齢者への生活支援技術について学びました。 老年看護学は、主に老年期疾患について、高齢者の心身・社会経済的な変化に関する理解を深め、老年期に発症しやすい健康障害や機能障害とそれらに対する基本的な支援技術を習得するほか、老年看護学の背景となる高齢化社会における保健・医療・福祉の現状と動向を知り,医療チームの一員として多角的な視野で看護を提供するための基本姿勢を養うのが目的です。高齢者は、多様な人生経験と価値観をもった個別性の高い世代の集まりで、人生の最終段階として誰もが人生の完成を目指し、死をもって完結する時期であることを意味します。少子化や核家族化が進む現代社会の動向を受けて、高齢者と触れ合う機会が少ない学生の増加は、高齢者に対して衰退・隠居・病弱といったマイナスのイメージを持つ傾向にあるので、実習では、高齢者は人間として円熟・完成し、尊重される存在という側面と加齢によって種々の機能が低下し、心身ともに衰えていく過程にある側面を併せ持つ存在であることを学び、肯定的・積極的・活動的な視点からの「老年観」の育成を目指す必要があります。具体的には「その人らしさ」やQOL(生活の質)を尊重し、人生の最期まで人間の尊厳を保ちながら自立した生活を送れるように対象者とその家族を支援するという生活志向を理解することが重要です。ここでいう生活志向の看護とは高齢者が老化や疾病・障害を抱え、それがたとえ不可逆的な変化だとしても残存機能を最大限に活かしながら、その人らしい生活を支えるという考えに基づくものです。しかし、高齢者の生活は個人では成り立たない場合が多く、身体の衰えに伴い周囲への依存度が増していく高齢者には、家庭や地域社会で生活できる環境を整えることも必要です。また、高齢者に対し、できる限り健やかで快適に自立した日常生活が維持できるよう、疾病の予防的側面からも適切な援助を行なわなければなりません。
高齢者のその人らしい生活を支えるためには、高齢者を取り巻く環境や様々な老化の段階にある多様な生活歴と価値観をもった対象であることを理解した上で、対象の個別性と自尊心に配慮した看護を実践できる能力を育むことが大切です。
痛快棒
管理者の私的話題で申し訳ありませんが、神奈川県在住の従兄が苦節20年のアイデア商品!?指圧器具『痛快棒』の販売を始めました。「入居者の皆さんに使ってみてください」と販売促進の案内があり、上京の折にサンプル品をお借りしたので、ここに紹介します。
まず、商品の外観形状はいたってシンプルな木製で長さ約50cm。従来からある竹製の『孫の手』に似ていますが、こちらは木工職人が丁寧に作り上げた木の温もりが感じられます。注目したのは、棒の両端にある指圧子の高さと角度が自由自在に変えられる機能で、キャッチフレーズは「押したいところをズバリ押せて指圧力も思いのまま!ありそうでなかった画期的な指圧器具」…だそうです。また、商品名の『痛快棒』がいいですね!
早速、入居者の皆さんに協力をいただき、その痛快効果と使い勝手をチェックすると仰向けに寝た状態で指圧子の高さを最低位置で腰や肩に当てると「(指圧子が)硬くて痛い!」「骨に当って痛い!」と全員が一様に痛みを訴え、特に痩せた高齢者には激痛だった様子。次に起きた状態で肩や腰、背中などを叩いてもらうと「木は痛い!ゴムのような柔らかい材質がいいかも」と率直なご意見をいただきました。もちろん、管理者自身も使ってみましたが、入居者の皆さんとほぼ同じ意見で、従来からあるゴルフボール付きの竹製『孫の手』に軍配が上がったようです。残念! ちなみに販売価格は税込3,990円です。
興味のある方はインターネットから商品説明や購入方法がご覧になれます。
ゆうゆう写真館「ハンミョウ」
ホームの敷地を歩いていると、人を恐れる様子もなく目の前を1〜2m ほど飛んですぐに着地して何度も後ろを振り返る。よく見ると驚くほどの鮮やかな赤や青、緑や黄色に輝くその正体は…『ハンミョウ』人の前を飛んで道案内をしているような様から「道しるべ」という別名が付いています。見た目は綺麗でも、キバのような大きなアゴと俊敏な動きでアリや小さな虫を捕食する凶暴な虫なのです。
体長2cmほどのハンミョウを追い掛け回して、やっと撮影できた一枚ですが、自然が作りだした宝石のような色彩に魅了されます。
防火避難訓練
去る6月22日、『防火避難訓練』を実施しました。今回は当ホームで介護実習中の龍桜高校医療福祉科の生徒4名にも参加していただき、2号館の台所から出火した想定で、第一発見者の「台所が火事だ!」を合図に火元確認 ⇒ 消防署への通報 ⇒ 消火器による初期消火 ⇒ 救援依頼 ⇒ 避難路確保 ⇒ 入居者避難・誘導 ⇒ 避難・救護所確保 ⇒ 残留者の有無確認 ⇒ 貴重品持ち出し ⇒ 人員確認・報告の手順で行いました。
続いて防火管理者の村岡から消火器の使い方と留意点について説明を受けたあと、参加者全員が水消火器を使った消火訓練を行ないました。また、実際に火事が発生した時窓やドアを締め切ることで火の回りや勢い、煙の拡散を遅らせる効果があり、避難への時間稼ぎができること、職員間で名前を呼び合いながら指示することで相手へ確実に伝わることなどを意識して取り組むことを確認し合いました。
防災避難訓練
9月1日『防災の日』と台風シーズンに合わせて、台風および集中豪雨による天降川の増水、氾濫でホームが浸水した想定で実施しました。この日の参加者は入居者10名と職員5名、ホームで老年看護学実習中の加治木看護専門学校生徒3名の18名です。
避難訓練実施前に管理者から避難経路の確認と避難中の安全確保について留意点などの説明を受けたあと、一列に整然と並んで訓練を開始。併設する隼人温泉病院2階の避難指定場所に所要時間約10分で全員無事に避難を完了しました。
そうめん流し
8月9日、夏の風物詩として恒例行事の『そうめん流し』を昼食に合せて開催しました。 職員が持参したそうめん流し機2台の水槽に水と氷を入れてスイッチON!徐々に水流が増して勢いよく回りだすと「回れ!回れ!」「目も回るなぁ」「早く食べたいねぇ」と歓声が上がり、いよいよそうめんを投入!一斉に箸でそーめんをすくい上げます。
普段は小食気味のカツさんですが、麺類が大好き!この日はそーめんに食も進んで笑顔も全開!「久しぶりにお腹いっぱいになった」と満足した様子でした。
ゆうゆう写真館「山波」
日向灘から宮崎市に差しかかる 2,000m上空、九州山地の西南端を望む景色です。霞がかかった山並みが幾重にも重なって、まるで波のように見えます。
飛行機で移動する時、天候や経路、時間帯によって海や山などの地形、町並みの様子や雲の変化など、地上からは見るとのできない景色が楽しめます。窓側の席に座ったら…空の思い出をスマホでパチリ!
【編集後記】
今年は例年になく台風の発生が多い。週末毎に接近、上陸するから進路予報から目が 離せない!温暖化の影響か?台風の大型化で勢力も強くなる傾向にあるが、幸い地震と違って進路予報で備えができるため、時間的余裕が生まれる。だからこそ、備えは万全 を期したい。これからの自然災害に“想定内”は通用しないこともお忘れなく!
NHK大河ドラマ『西郷どん』人気で鹿児島が熱い! 10年前の「篤姫」より知名度がある西 郷さんだけに視聴率に比例して観光客も急増中!何より鹿児島弁が文化や風土を演出し て好評だ。その鹿児島弁を話す県民が減少しているのが気にかかる。普段から話す入居 者は一人だけ!鹿児島弁が日常生活から聞かれなくなるのは何とも淋しい。