霧島市健康福祉まつり
「あなたが主役!広めよう健康づくりと支えあいの輪」をテーマに、市民の健康づくりと福祉の向上を目指す『第8回霧島市健康福祉まつり』が2月15日に開催されました。
国分シビックセンター1階フロアでは、身近な健康福祉の相談・展示コーナーが設けられ、グループホーム・小規模多機能ホーム・認知症デイサービスで組織する霧島市地域密着型サービス事業者連合会も「まちかど介護相談所」のブースを設置し、利用者の作品や各事業所の案内パンフレットを展示し、多くの市民にご来場いただきました。
霧島市民会館では、霧島市健康福祉まつり実行委員長を務める当法人の岩城政秋理事長の開会宣言と前田終止霧島市長の開会挨拶に続いて「たけちゃん一座」による笑いと涙の介護劇『夏秋冬春』が公演されました。そのあと、福祉功労者と健康づくり功労者の表彰や活動発表が行われました。
介護予防記念講演は、お茶の間で人気のテレビ時代劇『水戸黄門』のお銀役でお馴染みの由美かおるさんが「心とからだの健康」と題して、西野バレエ団を通じた出会いや女優としての経歴、64歳とは思えないデビュー当時のプロポーションを現在も維持する若さと美しさの秘訣「西野流呼吸法」について公演されました。「西野流呼吸法」は、身体の一つ一つの細胞に働きかけるアンチエイジング効果が得られ、足の裏(足芯)から息を吸う意識で全身にエネルギーを巡らせた後、足芯から息を吐く気功独自の呼吸法を実践しているそうです。この公演を聴かれた女性を中心に広く実践されることを期待します。
県下一周駅伝
早春の薩摩・大隅路を駆け抜ける『第62回鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会』が2月14日~18日に行なわれ、県内12地区の代表252選手が出場し、全53区間588.6kmで健脚を競いました。
毎年恒例のゆうゆう応援団は、大会3日目(16日:出水市野田~霧島市日当山区間122.6km)、ゴール地点の沿道に特設応援席を準備して声援を送りました。今年はデイサービス『かたろう家』の利用者9名と職員3名も参加しての応援で、郷土の期待と誇りを胸にゴールする選手たちに「頑張れ! 」を連呼しながら身を乗り出して小旗を振り、惜しみない拍手で労をねぎらいました。
この日は、地元の姶良チームがダントツの力走で日間優勝を果たしたほか、5日間の累計タイムで総合3連覇、22度目の優勝を飾りました! …おめでとうございます\(^0^)/
午踊り(慰問)
五穀豊穣、家内安全、畜産奨励、厄払いを祈願する隼人町の伝統行事『初午祭』が3月8日に鹿児島神宮で開催され、翌9日には霧島市青年団連合会の鈴かけ馬踊りの慰問がありました。
この日はあいにくの雨で、入居者のみなさんは玄関前からの見学となりましたが、華やかに着飾った馬が太鼓や三味線、鐘の音に合わせて脚を交互にパカパカしながら、蹄(ひづめ)の音を立てて躍る姿に「アラエッサッサァ~」 の掛け声と手拍子で応える入居者のみなさんに一足先に春が来ました。そして、「御幸札」を頂くにあたり、ホームを代表して1号館の美知子さんが「花」を手渡しました。
こうして郷土の伝統行事を身近に接し、人馬一体の踊りを心ゆくまで堪能しました。霧島市青年団連合会のみなさん…ありがとうございました。
お花見散歩
春の陽気に誘われて、4月2日は近くの中姫城公園までお花見散歩に出かけました。年々車椅子使用の入居者が増えるなか、屋外に出る機会も少なくなりましたが、一年で最も過ごしやすいこの時期、散歩や日光浴を楽しみながら四季の移り変わりを五感で感じ、気分転換を図ることが大切です。日本人は古来より梅や桜を愛でる風習としての文化を育んできましたが、花見は心躍らせる季節の恵みであり、心のよりどころなのです。約一時間の短い滞在でしたが、桜の下でお茶を飲みながら春を満喫しました。
ギャッジベッド導入
平成13年のホーム開設以来、使用してきた入居者用ベッド18台をギャッジベッドに切り替えました。開設当初は比較的元気な高齢者が入居されていましたが、入居者の長期利用に伴う加齢で身体機能が衰え、介護度の重度化が進んだことからベッド移乗が困難になり、転落の危険性も高くなったことで固定式ベッド柵の必要性やベッドサイドにおける職員の移乗介助負担など、使い勝手と安全性の確保が課題でした。
3月27日にギャッジベッド18台の搬入・設置作業は2時間余りで完了し、早速、入居者の皆さんに新しいベッドの感触を確かめていただきましたが、「ベッドに移るとき (開閉式の)柵が使いやすくて便利! 」との感想をいただきました。3モーター式の採用で頭の高さや足の角度を自由に調整して安楽姿勢を保持できるほか、ベッドの高さも25~63㎝可動式で安心の低床と職員の腰への負担軽減を確保、病院と違って生活環境や部屋の雰囲気に合わせた木目調化粧ボードの採用など、安眠と快眠、環境に配慮しました。
また、ベッドと同じく便座からの転落・転倒事故が起きやすいトイレについても手摺りの改修・補強工事によって安全性を高めました。
こうした安全対策はあくまでも環境整備の一環であり、安全に対する職員の意識と取り組む基本姿勢が重要であることは言うまでもありません。
私たちは、これからも入居者やご家族の要望と期待に応えられるよう努めて参ります。
戦後70年…遺品への想い
戦後70年…節目の年に村岡(管理者)の親族で、昭和20年4月14日に鹿屋基地(現海上自衛隊鹿屋航空基地)から特攻出撃した中根久喜中尉(享年23歳)の卒業アルバムや写真帖軍服など遺品17点が実家(茨城県行方市)の納屋から新たに見つかり、前回の遺品150点に続いて遺品整理と目録作成を託されました。※平成26年1月1日/5月1日発信 参照
手元に届いた遺品を中根中尉と同世代で戦争を体験した入居者の皆さんに披露すると神妙な面持ちで遺影を見つめながら、涙を流して遺徳を偲びました。
これらの遺品は、中根中尉が出撃前に一時滞在した宇佐海軍航空基地(大分県宇佐市)ゆかりの地に『平和ミュージアム』(仮称)の建設が予定されていることから、平和学習の教材として展示、活用していただくことが中根中尉の供養になると思い、前回と同じ4月14日の命日に宇佐市へ追加寄贈しました。
ゆうゆう写真館 「相思相愛?」
ある晴れた午後の昼下がり、2号館の玄関前で静かにたたずむ一人と一匹…互いに何を見ているのか?そして、何を想うのか?そんなのどかな光景に映りますが、実は車椅子の男性…ちょっとご機嫌斜めのご様子で、独りに なりたくて外に出てきた場面です。
それを察した職員のアニマルセラピスト“ゆうちゃん”が傍にそっと寄り添い、何とも微笑ましい光景です。言葉は通じなくても相手を思いやる気持ちは人一倍、いや、猫一倍強いのです!
しばらくすると中から「おやつですよ~」の声に一人と一匹は仲良く玄関へと消えていきました(笑)
【編集後記】
4月の介護報酬改定に伴う平均6%減額にサービスを提供する介護事業所は一様に困惑している。少子高齢化に伴う慢性的な介護職員不足で、サービスの質の低下や事業所の縮小・閉鎖によって介護が受けられなくなる『介護難民』の増加が懸念される。国が描く安心安全な老後…絵に描いた餅もノドに詰まりそうだ。
わが家の庭にヒキガエルが棲みついている。2年前は2cmほどの大きさが現在10cmに成長し、夜になると何処からともなくノソノソと出没する。周辺に池や沼はなく、一体どこから来たのか?いまだ謎だ! 爬虫類は苦手だし、ペットとして飼っているわけでもないのに、同居すると煩悩がついて愛らしく思えるから不思議だ。