花見会(中姫城公園)
ゆうゆう恒例の『花見会』を4月4日に開催しました。昨年は例年になく開花が遅れて 屋内での花見会(本紙第63号参照)でしたが、今年は8分咲きで天候にも恵まれました。 久しぶりの屋外活動とあって、ルンルン気分で会場の中姫城公園までの約500mの道のり を手を繋いだり、車椅子を押して会話や散策を楽しみながらボチボチ歩きました。
公園に到着するなり、テーブルや椅子で即席の 青空食堂を設えて、柔らかな日差しを浴びながら 桜の下で職員手作りの卵焼きや唐揚げ、煮しめと おにぎりに舌鼓を打ちました。美味しかったです。 毎年のことながら、相変わらず「色気より食い気」 「花より団子」で、桜は満開! お腹は満腹!! (^o^; こうしてのどかな花見を満喫するたびに「嗚呼 日本人に生まれてよかった」としみじみ思います。
バスハイク(和気公園:藤まつり)
4月26日、毎年恒例の和気公園『藤まつり』見物 に出かけました。1・2号館の入居者15名と淵脇さ ん(2号館)のご家族5名、それに職員11名の総勢 31人は、マイクロバス2台と乗用車3台に分乗し て、天降川(あもりがわ)の渓流に沿って新緑の山 並みを眺めながら、片道20分のバスハイクです。
まだ6分咲きで、おまけに今年は例年になく花 芽が少ない状態でしたが、それでも薄紫を中心に 白やピンクに彩られた花房がカーテンのように春風になびく藤棚の下で茶話会を開き、 店先で買った名物「藤饅頭」をいただきながら、初夏のひとときを満喫しました。 ※福祉関係者は入園無料です。主催者のみなさん、いつもありがとうございますm(_ _)m
ゆうゆう写真館「天降川」
ホームのすぐ近くを流れる天降川。緩やかに蛇 行する川面に青空を映しながら鹿児島湾へと注ぎ、 春になると川辺や河川敷は黄色のじゅうたんを敷 きつめたように菜の花で埋め尽くされます。
4月の稚アユ漁は漁獲量日本一で、放流や養殖 用として日本各地に出荷され、清流にはいくつも の銀鱗の群れを見ることができます。そんな天降 川は住民憩いの散歩コースです。
写真:村岡 宏章
老年看護学実習(仁心看護専門学校)
去る5月14~17日、仁心看護専門学校の学生9名が1号館で『老年看護学実習』 を行な い、グループホームにおける認知症高齢者への生活支援技術について学びました。
老年看護学は、主に老年期疾患について、高齢者の心身・社会経済的な変化に関する 理解を深め、老年期に発症しやすい健康障害や機能障害とそれらに対する基本的な支援 技術を習得するほか、老年看護学の背景となる高齢化社会における保健・医療・福祉の 現状と動向を知り,医療チームの一員として多角的な視野で看護を提供するための基本 姿勢を養うのが目的です。高齢者は、多様な人生経験と価値観をもった個別性の高い世 代の集まりで、人生の最終段階として誰もが人生の完成を目指し、死をもって完結する 時期であることを意味します。少子化や核家族化が進む現代社会の動向を受けて、高齢 者と触れ合う機会が少ない学生の増加は、高齢者に対して衰退・隠居・病弱といったマ イナスのイメージを持つ傾向にあるので、実習では、高齢者は人間として円熟・完成し、 尊重される存在という側面と加齢によって種々の機能が低下し、心身ともに衰えていく 過程にある側面を併せ持つ存在であることを教え、肯定的・積極的・活動的な視点からの 「老年観」の育成を目指す必要があります。具体的には「その人らしさ」やQOL(生活の 質)を尊重し、人生の最期まで人間の尊厳を保ちながら、自立した生活を送れるように 対象者とその家族を支援するという生活志向を理解することが重要です。ここでいう生 活志向の看護とは、高齢者が老化や疾病・障害を抱え、それがたとえ不可逆的な変化だ としても、残存機能を最大限に活かしながら、その人らしい生活を支えるという考えに 基づくものです。しかし、高齢者の生活は個人では成り立たない場合が多く、身体の衰 えに伴い、周囲への依存度が増していく高齢者には、家庭や地域社会で生活できる環境 を整えることも必要です。また、高齢者に対し、できる限り健やかで快適に自立した日 常生活が維持できるよう、疾病の予防的側面からも適切な援助を行なわなければなりま せん。高齢者のその人らしい生活を支えるためには、高齢者を取り巻く環境や様々な老 化の段階にある多様な生活歴と価値観をもった対象であることを理解した上で、対象の 個別性と自尊心に配慮した看護を実践できる能力を育んでくれることを願っています。
あくまき作り
「柱のき~ずはおととしの~♪」…端午の節句に合わせて、5月4日は『あくまき作り』 を通して、入居者が“昔とった杵柄”を披露できる場面づくりと子供の頃の思い出や郷愁 を偲び、昔懐かしい味を食しながら「端午の節句」を祝いました。
竹皮を二晩ほど水に浸して柔らかくしたり、あく汁を作ってもち米を一晩浸け込んで 準備万端! 当日は、もち米を竹皮に包み、かまどを設置して炊きました。 出来上がった「あくまき」は、3時のおやつに黄粉や醤油など、好みの味付けでいただき ましたが、あくの苦味がほどよく効いて「美味しい! 」 「よく出来ている! 」と好評で、法 人の各事業所や近所の皆さんにもお裾分けをしました。
金環日食
5月21日、鹿児島県内では1958年のトカラ列島以来54年ぶり に『金環日食』が観察できるとあって、早めに出勤して写真に収 めるつもりが、天気予報通りの今にも雨が降り出しそうな空模 様。すでに最大日食の予定時刻(午前7時22分)を過ぎてしまい、 諦めかけたその時、雲の切れ間から一瞬見ることができました。 太陽はすでに三日月の状態でしたが、とりあえず「部分日食」が 撮れました(笑)。
撮影地:姶良市加治木町/撮影:村岡宏章
ゆうゆう写真館「軌跡」
5月18日午前1時39分、種子島宇宙センター(南種子町)から H2Aロケットが打ち上げられた。火山噴火で起きる火炎現象 のように赤く輝いて、桜島のシルエットが浮かび上がった次の 瞬間、山頂付近から音もなく赤い閃光がゆっくりと放物線を描 きながら星空の彼方に吸い込まれていった。見物に訪れた人々 が一斉に「おぉ上がった! 」「わぁ~きれい! 」と歓声を上げて、数 分間のロケットショーに感動した。
150Km離れた種子島から打ち上げられたとは思えない鮮明な 軌跡に驚いたが、今回の打ち上げが成功したことが何より嬉し い。
撮影地:重富海岸(姶良市)/撮影:村岡宏章
【編集後記】
電話口で一方的に流れる音声ガイドに「機械じゃっど、わけがわからん! 」と激怒する 高齢者夫婦。あるインターネット会社のCMに笑ってしまうが、高齢者にとっては笑い 事ではない。パソコンにテレビ、クーラーのリモコンまで、便利なハズの家電も難解な 操作に不便さを感じつつ…「高齢者じゃっど、使い方がわからん! 」