平成22年4月20日 発信


 3月下旬に予定していた『花見会』は、寒の戻りで桜の開花が遅れたため、4月3日に開催しました。柔らかい日差しを浴びて、ホームから会場の中姫城公園までの道のりを会話を楽しんだり、散策をしながら、リハビリも兼ねてみんなで歩きました。
 公園のソメイヨシノはちょうど満開の見頃を迎え、桜を愛でながら、早速、調理部長の徳田美紀さんが朝から慌しくも手際よく調理した卵焼きや唐揚げ、野菜サラダとおにぎりで昼食にしました。…毎年のことながらで、桜は満開!お腹は満腹!!でした (^o^;

※絵手紙やボランティア交流でお世話になっている梶原フミ子さんから、今回の花見会に寄せて絵手紙の大作が届きましたので、ここに掲載します。…梶原さん、いつもありがとうございますm(_ _)m

平成22年度 運営推進会議

 4月9日に平成22年度の『第1回運営推進会議』を1号館で開催しました。今年は霧島市役所と地域包括支援センター職員の異動に伴う新しい委員2名を迎え、総勢9名に対し、医療法人松城会:西裕孝事務長(隼人温泉病院)から委嘱状が手渡されました。
 本会議を通じて「ゆうゆう」の運営や活動のあり方、サービス提供の質の向上、地域住民との連携など、様々な問題や課題を議題に取り上げ、各委員からの率直な意見や要望、助言等をいただきながら、健全な事業運営に努めますとともに、地域に密着した“開かれたグループホーム”を目指して参ります。委員の皆さん、一年間よろしくお願い致します。
【運営推進委員】 ※順不同・敬称略
中 村 哲 郎(新七自治会長)  
福 丸 育 美(新七地区民生委員)  
荒田 真由美(地域包括支援センター)  
阿 萬   (霧島市役所)  
西 裕 孝(隼人温泉病院:事務長)  
淵 脇 マユミ(家族代表)  
村 岡 宏 章(ゆうゆう:管理者)※議長  
関 田   司 (同:管理事務)※書記  
福 重 まり子(同:計画作成担当者)※副議長  
ほか、ゆうゆう入居者代表 ※不定

劇団「ゆうゆう」

 4月9日に開催された「平成22年度第1回運営推進会議」終了後、運営推進委員や入居者を観客に迎え、2号館で介護劇『バナナの思い出』を公演しました。3月(平成22年4月1日発信:参照)に続く2回目の公演でしたが、今回は当ホームの職員と入居者で独自に編成した劇団「ゆうゆう」の初舞台です。出演者全員で通し稽古をしたのが公演数時間前という厳しい条件でしたが、団員は衣装に着替え、化粧をする頃には緊張感が漂い、役になりきろうとする真剣なまなざしで本番に臨みました。そして、ゆうゆうの朝食の場面から劇が始まり、認知症状(物忘れ)を交えながら、バナナにまつわる親子の思い出を通して、主人公フミさんの想いや家族との絆を臨場感溢れる渾身(こんしん)の演技で訴えました。
 劇が終わると会場から感動の惜しみない拍手が起こり、出演者のアヤ子さんと小道具制作で協力して下さった秋郎さん(いずれも2号館入居者)を紹介すると、「台詞を言えるか心配だったけど、最後まで演じきれてよかった!」(アヤ子さん)、「皆さんの役に立てて嬉しい!」(秋郎さん)と感想を述べられました。そして、最後に自身の実話を基に『バナナの思い出』の脚本を書いた管理者(村岡)が劇団を代表してお礼の言葉を述べている最中に感極まって涙する場面もあり、みんなでもらい泣きして閉幕しました(泣)
【出演】
入居者フミ (皆元  正子:2号館)
フミの息子 (宰所 悠希:2号館)
息子の妻 (中深迫照子:1号館)
職 員:A(福重まり子:2号館)
職 員:B(竹下比呂美:2号館)
入居者:A(徳丸 真弓:2号館)
入居者:B(○○アヤ子:入居者)
【協力】
小道具製作(○○  秋郎:入居者)
衣装提供 (野崎アイ子:2号館)
音響効果 (関 田  司:1号館)

【編集後記】
 今年のゆうゆう標語は「認知症をみて人をみる」です。「木を見て森を見ず」が語源で、物忘れや徘徊などの認知症状だけに目を向けるのではなく、その人自身の能力や性格、習慣や価値観などを広い視野で捉える柔軟な対応が求められます。入居者の数だけ生き方や生活へのこだわりがあることを忘れてはならないのです。

 3月13日に北海道札幌市で起きたグループホーム火災を受けて、全国の介護・福祉施設に対し、都道府県の行政機関と消防局から防火安全対策に関する立ち入り検査や関係書類の提出が求められました。また、当ホームの防火管理者(村岡)は、3月19日に霧島市消防局で開催された高齢者介護・福祉施設の防火研修に参加し、消火訓練や搬出訓練AED(自動対外式徐細動器)による救命措置などを体験学習しました。こうした一連の防火研修を実践すべく、3月24日に当法人が計画した『防火避難訓練』において、火元の確認、消火器による初期消火、消防署への通報、避難路・避難場所の確保と避難誘導、逃げ遅れ(残留者)やケガ人の搬出・搬送、人員の安否確認などを実施しましたが、ゆうゆうは入居者の約8割が80歳以上の高齢者で、認知症で危険認識も乏しいため、自力での避難は困難です。また、日中はともかく、夜間は夜勤者が一人なので、入居者全員を避難させるのは至難の業です。ですから、もし火災が夜に発生した場合は多くの犠牲者が出る危険性が高く、最悪の事態を想定しなければなりません。  私たちは火災を“人災”として捉え、火を出さないことを絶対条件に、職員一人ひとりが日頃から防災意識をもって業務にあたり、避難訓練や保守点検を定期的に実施するとともに、今回のグループホーム火災を他人事ではなく、ゆうゆうでも起こり得ることを真摯に受け止め、これを教訓に防火管理体制の更なる強化に努めて参ります。   管理者

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