平成21年4月20日 発信

管理者

グループホームには『管理者』という役職があって、職員からホーム長とか施設長 と呼ばれています。いわばホームの責任者で、家庭でいう世帯主みたいなものです。 管理者の業務は入居者の健康と安全はもとより、日常生活全般に関わることやご家族 への対応、職員の業務管理、運営に係る金銭・書類管理、設備の保守に至るまで、あ りとあらゆる管理を任されています。また、管理者の多くがケアプランを作成するケ アマネジャー(計画作成担当者)の業務や現場スタッフ同様に日勤・夜勤を兼務する場 合が多くある意味「何でも屋さん」的な幅広い業務内容といえるのかもしれません。  管理者になるには、介護保健福祉施設で5年以上の実務経験と認知症実務者研修を 受講する必要があり、経験と実績に裏付けされた認知症の専門知識が要求されます。 「ゆうゆう」の管理者はというと…夜勤はありませんが、ケアマネジャーと看護師の 二足のわらじを履いて業務に就いています。普段は1号館の事務所で女房役の管理事 務担当の男性職員と仲良く?向かい合わせの席でパソコン画面とにらめっこしながら キーボードや電卓を叩いて書類や金銭管理をしたり、本紙「ゆうゆう便り」の編集長と してカメラを片手に入居者の日常生活の様子やホームの活動を記事にして、認知症へ の理解とグループホームの果たす役割等をご家族や地域住民の皆さんに知っていただ くための啓蒙活動に取り組んだり、所属する法人の運営会議やケアマネジャー、グル ープホーム関係機関の会員・役員として会合・研修等に足を運び、外交や連携にも力 を入れています。
 さて、入居者にとって管理者とはどんな存在で、どのように見ているのでしょうか ?入居者は管理者も含めた職員全員を「先生」と呼び、具合が悪かったり、不安や悩み 事があると事務所にやって来て「薬をください!」「家に帰りたい!」「お金を盗られた!」 …など、神妙な面持ちで何度も何度も相談に訪れます。
※平成20年2月10日発信:『行列のできる事務所』参照
驚いたのは、ほとんどの入居者が職員一人ひとりの名前を覚えられないのに、管理者 がここ(ホーム)の責任者で、この人に相談すれば自分の悩みや希望をかなえてくれる (何とかしてくれる)ことをしっかりと認識し、見極めていることです。 一方、職員は、管理者が書類作成や電話・来客応対に追われたり、会議や研修等で不 在になると状況を察して、管理者に余計な心配や負担をかけないようにと自分たちで 日課や業務を組み立てながら、きっちりと留守を預かってくれます。  こうしたスタッフの気遣いや協力に支えられながら管理者業務に専念できることに 日々感謝し、人財(材)に恵まれたことを実感します。 普段は恥ずかしくて言えないけれど、この場を借りてスタッフの皆さんに御礼申し上 げます。「いつもありがとう」m(_ _)m…そして「これからもヨロシク」(^0^)/ ※余談ですが…管理者になって5年。一年を通して家にいるより「ゆうゆう」にいる時 間の方が長く、ホームは『第二のわが家』です。食事はもちろん!炊事・洗濯・掃除 も含めて身の回りのことは全て女性スタッフがお世話してくれる完全介護?で、カミ さんには悪いけど、居心地は最高です!管理者業務はハードで24時間勝負ですが、ホ ームにいると入居者やスタッフの笑顔に癒され、充実した日々を送っています。

ボランティア呈茶

2月1日、茶道裏千家淡交会(きりしま支部青年部)の堤昭子様ほか9名の皆さんに よるボランティア呈茶のおもてなしを受けました。グループホームと茶道?…ちょっ とミスマッチな印象を持たれるかと思いますが、事の経緯は…当ホーム入居者のIさ んが高校教諭時代に茶道を指導され、教え子だった佐藤直子さんが「先生に当時の思 い出と一緒に呈茶でおもてなしをして差し上げたい」との思いから、佐藤さんが所属 する茶道裏千家淡交会とゆうゆうが二人の心温まる師弟の絆に共感して実現しました。  本来は茶室で茶器を使ったお点前が披露されるのですが、今回は佐藤様の襲名披露 でIさんから贈られた野点傘で雰囲気を演出していただいたほか、茶道に接する機会 が少なく、作法への不安があった私たちに堤様から茶道の基本についてわかりやすく 手ほどきをしていただき、職員そして入居者も真剣なまなざしで聞き入っていました。 なお、きりしま支部青年部によりますと、今回のボランティア呈茶は初めての試みで したが、次回は茶道本来のお点前を披露して下さるそうです。
…茶道裏千家淡交会(きりしま支部青年部)の皆さん、ありがとうございました。

初 詣

 新年を迎えた最初の行事は初詣です。今年も鹿児島神宮へみんなで出かけて、それ ぞれが賽銭を投げ入れて家内安全や無病息災を祈願したり、おみくじを引いて運勢を 占いました。大・中・小・末の吉が出るたびに一喜一憂しながら境内に笑い声が響き 渡り、しばし和やかな雰囲気のなかで記念写真を撮りました。
さて、入居者18人と職員19人にとって、今年はどんな一年になることやら…!?

節 分

 昨年は、入居者の皆さんが自分の顔を鬼に見立てて描いたお面をペットボトルにく っつけたボーリングのピンに「鬼わぁ~外!」のかけ声でボールを転がして倒す『節分 ボーリング大会』で盛り上がりましたが、一年ぶりに再会した自分の鬼の面にエキサ イティングした1号館入居者のみなさんは、早速ボールを投じて鬼退治をしました!  2号館は、鬼の顔を的(まと)に見立て、豆(落花生)を当てて倒す『的当てゲーム』 で鬼退治!豆を投げる人がいれば、食べ方専門もいて、散乱した豆の後片付けの手間 が省けるほどの連携ぶり?を発揮してくれました(笑)。

県下一周駅伝

 早春の薩摩・大隅路を駆け抜ける『第56回 鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会』 が2月14日~18日に行なわれ、県内12地区の代表252選手が出場して、全53区間590.8 kmで健脚を競いました。入居者と職員は、3日目(16日:野田~日当山/全11区間123 .2km)のゴール地点になっているファミリーマート姫城一丁目店前で声援を送りまし た。
 この駅伝大会の応援は、ゆうゆうの恒例行事で、毎年ゴール地点の沿道に特設の応 援席を準備して選手たちがゴールするのを待ちます。そして、次々とゴールする選手 一人ひとりに「大変じゃったなぁ」「ご苦労さんねぇ」と身を乗り出して、小旗を振って 労をねぎらいました。ちなみに、今大会は昨年に続いて姶良チームが総合優勝を果た し、前人未到の8連覇を達成しました。姶良チームの皆さん!おめでとうございます。

外部評価結果報告(平成20年度版)

昨年11月26日に実施した平成20年度の外部評価結果報告書を開示しました。開示は 例年通り利用者(ご家族)全員に配布するほか、1・2号館それぞれの玄関口にファイ ル化して閲覧できます。また、インターネットによるWAM NET(ワムネット)に 掲載されますので、検索してご確認ください。
【WAM NET】http://www.wam.go.jp/

ひな祭り

 3月3日はひな祭り。今年も雛人形を飾って、みんなで『桃の節句』を祝いました。 1号館は、風船を新聞紙で包んだタマゴ型のお内裏様とお雛様に千代紙を貼って、ち ょっぴりメタボな?ぽっちゃり雛人形が出来ました。(写真:上段中央)
 2号館は、雛壇の前にお内裏様2人とお雛様7人が勢ぞろいして、ハイ!チーズ!!

散 歩

 春の陽気に誘われて、屋外に出る機会が徐々に増えてきました。ゆうゆうのすぐ近 くを流れる天降川(あもりがわ)堤防沿いにはピンクや白の桃の花が咲き誇り、地元で はちょっとした名所になっています。桜のような花見するほどの華やかさはありませ んが、毎年3月中旬の満開時は、散歩やジョギングをする人たちの目を楽しませてく れます。
 入居者は、歩ける人、車椅子、シルバーカーなど、移動の手段は様々ですが、見た り、聴いたり、触ったり、五感を使って季節を確かめながら、その人のペースでゆっ くり散策します。途中、路傍や堤防の土手に 目を凝らすと菜の花や蓮華草、タンポポ、つ くしんぼが顔を出し、川の浅瀬には白サギが 羽を休めて小魚をついばむのどかな光景が自 然の豊かさを身近に感じることができる 「ゆ うゆう」お気に入りの散歩スポットです。
 皆さんもたまにはクルマを降りて、柔らか な日差しを浴びながら一歩、二歩、散歩…と のんびり歩いてみませんか (^-^)b

【編集後記】
 介護職員の離職が社会問題になっている昨今、今月からの介護報酬改定で介護福祉 士や非常勤の処遇改善と雇用促進が図られる。介護の仕事はこれまで『きつい・汚い・ 給料が安い』の3Kで敬遠されてきたが、果たして今回の改定で希望がもてる職業に なれるだろうか?…高齢化社会は待ってはくれない。

ゆうゆう便り一覧

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