松城会 「夏祭り」
8月27日に介護老人保健施設:希望の里で松城会『夏祭り』が開催され、入所者やご家族、近隣住民の皆さんが多数ご来場いただき、盛大に行われました。口蹄疫の影響で2年ぶりの開催となりましたが、舞台では慰問による五つ太鼓の演奏や二人羽織による早食い競争で盛り上がり、会場からは笑いと惜しみない拍手が送られました。一方、模擬店は、焼そば、焼鳥、揚げタコ、フライドポテトなど、祭りの定番メニューに長蛇の列ができました。そして、恒例の“お楽しみ抽選会”で会場の熱気は最高潮になり、受付で配布された抽選番号付きうちわの当選番号が読み上げられるたびに歓声とため息に包まれ、豪華賞品に一喜一憂しました。最後に実行委員の皆さん! お疲れさまでしたm(_ _)m
ゆうゆう写真館「逆さ虹」
秋晴れの姶良市上空に突如現れた『逆さ虹』。しばらくすると旅客機が横切り、飛行機雲がアクセントを添えてくれた。大空をキャンバスに大気中の氷晶と太陽の光が織りなす自然現象は、まさに“気象の芸術”であり、四季を通じて様々な絵を描いてくれる。芸術の秋、たまには天空を見上げて刻々と変化する雲や夕日を鑑賞するのもいいかも。※逆さ虹:大気光学の一種。 正式名称は「環天頂アーク」
訪問歯科診療
訪問歯科診療は、歯の治療で通院が困難な方を対象に歯科医師と歯科衛生士が自宅や施設に出向いて診療するサービスです。グループホーム「ゆうゆう」では、通院に付き添うご家族が遠方にお住まいの入居者や通院(移動)が困難な入居者を対象に、かわひら歯科クリニックとの契約による『訪問歯科診療』が受けられます。 訪問歯科診療を始めるにあたり、去る8月17日に開催された「第3回運営推進会議」にかわひら歯科クリニック:川平謙吾院長と歯科衛生士ならびにオーラルケアサポートさくら:荒木圭一代表を招き、高齢者の口腔ケアと訪問歯科診療について講演していただきました。講演では、荒木代表が「お口の健康と体の健康」と題して、高齢者の口腔ケアの目的と意義、訪問歯科診療との連携についてスライドで分かりやすく説明していただき、口腔ケアが高齢者の健康に与える影響と日常の実践的かつ効果的なケア方法を学びました。そして、講演終了後の茶話会では質疑応答が相次ぎ、川平・荒木両氏のアドバイスに皆さん真剣な表情で耳を傾け、口腔ケアや訪問診療への関心の高さが伺えました。
9月から本格的な訪問歯科診療が始まり、入居者とご家族に訪問診療への同意と問診による初回無料健診を実施していますが、健診の結果、治療が必要な方に対しては健診の報告書に基づく診療のご説明をさせていただき、ご希望に沿った治療を行います。 なお、訪問歯科診療は、治療費のほかに介護保険料(一割負担)が加算されるため、通常の治療費より約一割ほど高くなりますが、ご家族の皆様への経済的負担に配慮しながら対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
老年看護学実習(加治木看護専門学校)
9月26~29日に加治木看護専門学校の学生12名が、グループホーム「ゆうゆう」で認知症高齢者の支援技術について『老年看護学実習』を行いました。
老年看護学は、主に老年期疾患について、高齢者の心身・社会経済的な変化に関する理解を深め、老年期に発症しやすい健康障害や機能障害とそれらに対する基本的な支援技術を習得するほか、老年看護学の背景となる高齢化社会における保健・医療・福祉の現状と動向を知り,医療チームの一員として多角的な視野で看護を提供するための基本姿勢を養うのが目的です。高齢者は多様な人生経験と価値観をもった個別性の高い世代であり、老年期は人生の最終段階として誰もがその完成を目指し、死をもって完結する時期を意味します。少子化や核家族化が進む現代社会の動向を受け、高齢者と接する機会が少ない学生の増加は、高齢者に対して衰退・隠居・病弱といったマイナスの印象を持つ傾向にあるので、実習では、高齢者は人間として円熟・完成し、尊重される存在という側面と加齢によって様々な機能が低下し、心身ともに衰えていく過程にある側面を併せ持つ存在であることを教え、肯定的・積極的・活動的な視点からの「老年観」の育成が必要です。具体的には「その人らしさ」やQOL(生活の質)を尊重し、人生の最期まで尊厳を保ちながら自立した生活を送れるように、対象者とその家族を支援する生活志向を理解することが重要です。生活志向の看護とは、高齢者が老化や疾病・障害を抱え、それが不可逆的な変化だとしても残存機能を最大限に活かしながら、その人らしい生活を支えるという考えに基づくものですが、高齢者の生活は個人では成り立たない場合が多く、身体の衰えに伴い、周囲への依存度が増していく高齢者には、家庭や地域社会で暮らせる環境整備も必要です。また、健やかで快適に自立した日常生活が送れるよう、疾病の予防的側面からも適切な援助を行なわなければなりません。
高齢者のその人らしい生活を支えるために、生活を取り巻く環境や老化の段階にある多様な生活歴と価値観をもっていることを理解し、個別性と自尊心に配慮した看護を実践できる能力を育んでくれることを願っています。
バスハイク in 道の駅 たるみず
日中の日差しも和らぎ、過ごしやすい季節となり、2号館では久しぶりのバスハイクによる屋外活動を計画しました。行き先は、移動中の入居者への負担が少ない1時間以内の距離にある行楽地を条件に、今回は『道の駅 たるみず』に決定しました!
10月11日は、時折小雨が降るあいにくの天気で、延期も検討しましたが、雨でも物産館や売店、食堂・案内所・トイレなど屋内の観光設備が充実しているので、予定通り入居者・家族・職員の総勢17名はクルマ3台に分乗し、お酢で有名な福山を経由して正午に到着。昼食は案内所を開放していただき、雄大な桜島を遠望しながら、持参したにぎり寿司弁当やちらし寿司、煮しめに舌鼓を打って食欲の秋を満喫しました。自由時間はそれぞれ物産館や売店でお土産を買ったり、トイレを済ませ、最後に思い出の記念写真を撮って終了。午後には雨も上がり、クルマ酔いもなく無事に帰路に着きました。
改修工事
2号館の玄関アプローチ前が緩やかな傾斜になっているので、入居者が車椅子ごと駐車場に転落したり、ブロック塀に激突してケガをする危険性があるため、斜面を平坦にしてブロック塀と防護柵で囲む安全対策の改修工事が、10月18日~25日の8日間の工期で行われました。これで車椅子ブレーキのかけ忘れや自走して散歩に出ても安心です。
当ホームの事故防止・苦情処理・リスクマネジメント・防災対策の各委員会では、こうした事故・災害の危険や苦情などを事前に予測しながら、発生する前に早めの対応と対策、備えを心がけ、入居者の安心と安全、保障と保護に努めて参ります。
今回の工事を担当して下さった福留工務店の皆さん、有難うございました。職員一同m(_ _)m
【編集後記】
ホームがある日当山温泉は、幕末の志士西郷隆盛や坂本竜馬も訪れ、湯治客で賑わった。クルマ社会になったいま、温泉旅館は数軒だけで客層の高齢化が進み、入浴をめぐる認知症のトラブルも多いと聞く。温泉という地域資源を活かした、高齢者や認知症にやさしい、安心・安全な町づくりが活性化のカギを握る。