お知らせ

アルツハイマー病の治療薬「レケンビ®」の6ヶ月以降フォローアップ施設になりました

認知症の原因になる病気として、もっとも多いのがアルツハイマー病です。脳内にアミロイドβというタンパク質が溜まることがアルツハイマー病の原因の1つとして考えられています。アミロイドβは正常な脳でもつくられていて、つくられるスピードと分解されるスピードのバランスが保たれています。ところが、このバランスが崩れてアミロイドβの量が増えすぎると神経細胞の働きを鈍らせ、やがて神経細胞が死に、認知機能障害が現れます。

抗アミロイドβ抗体は、脳内に蓄積したアミロイドβのかたまりに作用してアミロイドβを取り除き、アルツハイマー病の進行を抑制することが期待されます。世界初の抗アミロイドβ抗体であるレケンビ®(レカネマブ)は2023年12月から日本で保険適用となり、2025年6月から当院もレケンビ®のフォローアップ施設に認定され、当院での投与が可能になりました。

現在、アルツハイマー病による軽度認知障害や軽度認知症に対して初回導入施設でレケンビ®の投薬を受けている方で、投与開始から6か月経過され、当院で通院での点滴治療継続をご希望される場合は、初回導入施設から当院の外来窓口を通じてご紹介ください。

また、「最近もの忘れが増えた気がする」「アルツハイマー病になったらどうしよう…」など、認知症について心配なことがある方は、ぜひ当院脳神経内科(毎週木曜日)にお気軽にご相談ください。予約がなくても診察できますので、どうぞ安心してお越しください。

診察の結果、より詳しい検査が必要と考えられる場合や、レケンビ®治療が適していそうな場合は、初回導入施設へのご紹介もさせていただきます。

レケンビの治療を始める方とそのご家族へ